6つの作業
入庫作業は、トラックで運ばれてきた商品を、倉庫へ納める作業です。
正確に商品が届いていなければ、それ以降の作業ができません。
届いた商品を、決まられた入庫先へ納めるまでの作業となります。
トラックで入庫される商品を、パレットごとにフォークリフトで入庫する
例:
←パレットという板の上に商品を載せている状態
トラックで入庫されてきた商品を、かご車ごとに、人力で降ろして入庫する
入庫の際に使う道具の例:
上記の作業で使われる道具として、代表的なものとしてパレットという板のようなものと、かご車などがあります。
商品を入庫する企業により、様々な形で届きます。
検品の具体的なお仕事は、「効率良く商品をチェックして、不良品や欠陥品が含まれていないかを確認する作業となります」
その検品方法は、商品によって様々です。
検品方法をいくつかご紹介していきます。
納品リストを元に確認していきます。
使う道具としては、携帯型のバーコードスキャナーなどで、届いた商品リストを読み込み確認を行います。
例:
携帯型バーコードスキャナーの一例です。
形は、これ以外にも様々ありますが、操作は難しくはありません。
アパレル商品においては、商品の欠陥品などを確認する為、一つずつ確認をしていきます。
検品の際に商品へタグを付けたり、値札を付ける作業を行う場合もあります。
商品によっては、目視により、キズがないかや、異物が混入していないかなどをかくにんいただく作業などがあります。
③棚入れ…検品など済んだ商品を、所定の場所へ納める作業
棚入れ作業は、ロケーションと呼ばれる棚に商品を納める作業となります。
ロケーション管理とは、棚にゾーン・棚番号・段や間口など使ったロケーション番号を用いて、材料・部品・中間仕掛品などの商品・物品を、保管・格納する管理手法のことです。
このロケーション管理が上手くいっていないと、その後のピッキング作業に支障が出る作業となります。
例:
棚に商品がわかる番号などを付けて、どこに商品があるか分かるようにします。
例:
フォークリフトでの棚入れから、最新の棚入機材まで
参照:SBSホールディングス
④ピッキング…商品をリストに従い倉庫内から選び出す作業
ピッキング作業とは、倉庫内に保管した商品から出荷指示のあったものを集める作業です。 いかに効率的にピッキングができるかや正確さが求められるお仕事です。
集めた商品を、次の梱包担当者へ渡し梱包などを行なっていただきます。
ピッキングには、シングルピッキングとトータルピッキングの2種類がありますが、お仕事先によって、ピッキング方法もやり方も様々な方法があります。
求める商品のリストを元に、ロケーションにある商品の位置へ向かい、商品を集める作業となります。
いくつもの商品を集まる場合もあり、台車などで集めて回ることが多い作業です。
最新のピッキング方法としては、アマゾン倉庫などで行われるロボティクスというピッキングロボットを駆使し、自分で取りに行くのではなく、ロボットに自分の場所まで持ってきてもらうという方法を取る倉庫も増えつつあります。
ピッキングの際に使う機器など
バーコードスキャナー
タブレット
ロボティクス操作のPC機器
紙のリストというお仕事先も、まだ多くありますが、最近は、バーコードスキャナーや、iPadなどのタブレットや、ロボティクスの場合は、パソコン操作などがあります。
⑤梱包…ピッキングされてきた商品を箱などに詰める作業
製品を段ボールなどの梱包材に詰めて配送できる状態にする仕事です。
食品や電化製品、書籍などの多種多様な品物が扱われます。
梱包作業は主に内装と外装の2種類に分けられ、内装としてエアパッキンなどの緩衝材で包んだ製品を、段ボールや木箱に入れて外装を施します。
梱包作業とは
商品を、段ボール箱などに、緩衝材などを詰めて発送できるようにする作業です。
商品が、最終到着元へ無事に届くようにする作業となりますので、その商品により、緩衝材などの梱包材も様々なものがあります。
最近のエコへの配慮でペーパーを使用する緩衝材も増えてます。
お馴染みのエアパッキン材となります。
こちらも商品により、形状が違うものが使われる事があります。
⑥出荷(搬出)…梱包された商品に出荷ラベルなどを貼り、搬送までの作業
出荷(搬出)は、軽作業では最後の行程となります。あとは、無事にお届け先へ届くように見守る事となります。
昨今の物流倉庫ですと、トラックバース※へトラックが着き、積み込む事となります。
積み込み方法も、入庫と同じように様々な方法がありますが、パレットへ荷造りして積み込む、またはかご車ごと積み込むといった方法があります。
【脚注:トラックバース】
本来、最初に説明すべきものでしたが、トラックバースは、物流施設において、倉庫との間で荷物の積み下ろしをするためにトラックを接車するスペースを意味します。
バースは、一般に港湾内で船舶が安全に停泊できる場所を指す言葉として使われている。
物流用語として、トラックバースは、トラックの接車するスペースを言います。
パレットに積まれた商品をフォークで搬出します。
積まれた段ボール箱は、途中で荷崩れのないようにラップ巻きという形で崩れないようにします。
大きなビニールラップ(ストレッチフィルム)でぐるぐる巻きにします。
これをストレッチ包装といいます。
【ストレッチフィルム】
ポリエチレン製の透明なフィルムでできた梱包材の一種です。
静電気でフィルム同士がくっつくため、テープによる接着が必要ありません。 対象物をフィルムで巻くだけで梱包ができるため、作業時間の軽減・テープ代の削減ができます。 主にパレッドに積み上げた商品の荷崩れ防止や輸送時の荷物の破損などを防ぐ目的で使用されています。
フォークでも、ハンドフォークという人力で動かず台車のようなフォークを使い運ぶ場合もあります。
ハンドフォーク(ハンドリフト)も、倉庫で働きますと、よく目にするかもしれません。
これだと、操作を覚えれば特に免許は必要ありませんので、誰でも動かす事が出来ます。
いくつもの段ボールを運ぶ際などによく使われます。
かご車に荷積みされた商品の入った段ボール箱などを、トラックバースまで運びます。
トラックバースまで運ぶ際は、周りを注意して運びます。
トラックバースが並ぶ物流倉庫
参照:SBSホールディングス
トラックバースで出荷(搬出)の為に待つトラック
軽作業の6つの作業をご覧をいただきました。
こうして見ると、どのパートの作業も、重要であり、一連の作業が連動している(繋がっている)事で軽作業の作業は成立する事が良く分かります。
この説明が、皆さんにとって、軽作業のお仕事の参考になりましたら幸いです。
ご覧をいただき、ありがとうございました。